コラム

中耳炎について(急性中耳炎)
当院では、よく鼓膜を内視鏡でチェックするので、患者さんも画像を一緒にみていただくことができます。今回は急性中耳炎のとき、どんな見え方をするのかご説明しますね。
正常な鼓膜

まず、正常な鼓膜の見た目について説明します
鼓膜は薄く、透明ですので、鼓膜の向こうが透けてみえています。
なので、医師は耳をのぞくことで、鼓膜の奥の様子をある程度知ることができるため、鼓膜を見ることは非常に重要なのです。
「>」のように白いでっぱりがありますね。これは耳小骨です。
急性中耳炎の鼓膜

次に急性中耳炎の鼓膜です。
左は中等度で、右が高度です。中等度では膿が溜まりはじめ、高度になると膿の圧で鼓膜が膨らんできます。
いずれも耳の痛みがあります。
お薬がない時代は、鼓膜を破って膿が出てきて自然に治るという経過を取っていました。
そうすると一定の確率で鼓膜が破れたまま穴が残ったり、強い炎症によるばい菌の足場が形成されたりして、慢性中耳炎になる人も多かったと思います。
最近は早い段階であれば飲むお薬でよく治ります。
重症では鼓膜切開などを検討することもありますが、
怖がるお子さんは特に、なるべく切らずに治ると嬉しいですね。
耳の痛みがあれば、ぜひ早めに耳鼻科へ受診をおすすめします。
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